オリックスの高卒2年目・太田椋内野手(18)が、宮崎春季キャンプのシート打撃で1発を含む3安打を放ち、遊撃レギュラー獲得をアピールした。本塁打は左腕斎藤が投じた初球をとらえた。

「基本的には(初球から)行こうかなと。どんどん振っていくスタイル」と持ち味を発揮。直前には山崎福から左前打、張奕から右前打を放っており「素直にバットを出せました」と納得の表情。西村監督は「バットが振れて長打力もある。(レギュラーを)奪い取るのは本人。近づいたんじゃないですか」とたたえた。今季、安達のライバルとなる可能性を秘めた。

和田一浩氏(47=日刊スポーツ評論家)の一言がきっかけとなった。6日の訪問時に「もっと軸足にためる意識を持った方がいい」と指摘され、打撃練習で改善。「感触がよかったので、そのイメージで打てました」と手応えをつかんだ 父の支えもあった。打撃投手を務める暁さん(49)が、「練習パートナー」として、息子の自主トレを支えた。打撃投手だけでなく、内野ノックも打ち、大阪・舞洲の球団施設内には、いつも2人の姿があった。「(父親と)結構、バットを振ってきたので」。二人三脚の父親のためにも、レギュラー奪取を実現させる。【真柴健】