エースは俺だ。東京6大学野球の法大は24日、千葉・鴨川キャンプを開始した。今秋ドラフト候補に挙がる鈴木昭汰投手(3年=常総学院)がブルペン入りし、約50球。左腕を小気味よく振った。

昨秋は主にリリーフとして7試合、16イニングを投げ、防御率0・56と安定。最終学年となる今春を前に「主戦でチームを引っ張るつもりです。やりたい、じゃなく、やります」と力強く話した。

先発へ向け、オフは体力強化と直球の質向上に取り組んだ。「長いイニングを投げる体力と、直球でファウル、空振りを取れるように。試行錯誤して、状態は上がってきています」と手応えを口にした。

3月3日までのキャンプではオープン戦と紅白戦が数試合、予定されている。チーム内競争を経てメンバーが決まるが、鈴木は右の高田とともに、先発の柱となることが期待される。自覚の表れは行動に出た。この日の午前中、鴨川の宿舎に到着すると、同部屋の三浦を誘い、球場までの約5キロを走って移動した。「自分は投手リーダーの立場。周りの刺激にならないといけない」。青木監督を「キャンプにかける思いが伝わってきた」と喜ばせた。

甲子園でも活躍したが、高校時は「実力不足を感じた」とプロ志望届は出さなかった。「大学4年間で鍛え直そうと思って。プロに行きたいです。まだまだ未熟ですが、大学で成長できていると思います。チームを勝たせる投球をしたい」と、大学ラストイヤーへ意気込んだ。