阪神が今季初の本拠地オープン戦で完封勝ちした。矢野燿大監督(51)は開幕投手に内定している西勇輝への信頼を口にした。新型コロナウイルスの影響から無観客となったスタンドに寂しさを感じつつ、改めてベストを尽くすと力を込めた。

-開幕投手の西は5回8安打無失点

矢野監督 逆にすごいね。8本打たれてゼロに抑えるという。結果的にそういう練習もできたと思う。ボール自体が1個、1個どうというよりあとは精度だと思う。安打を打たれた中の西なりの反省もあると思うけど、フィールディングでも(5回無死一、三塁からの投ゴロ併殺は)サードをまず見たところでランナーが止まってダブルプレーを取った。最後、あそこで1点取られると取られへんはえらい違い。そこをしっかり三振で終わったあたりは評価できる。西に関しては任せといて何も心配ないんで。順調に来てるかなと思います。

-能見が実戦復帰

矢野監督 前回、沖縄で体の状態もあったけど、自分のなかで次の登板が大事になるというか気持ちの部分でもね。その間の準備期間とかしっかりやってきたことがすぐ修正できるのはさすが。今日の登板というのは本人の中でも何となく、いつものマウンドとは違う、気持ち悪くマウンドに上がった部分もあったと思う。その中でしっかりやってくれたというのは、チームにとっても大きい。

-北條が2安打

矢野監督 キャンプの最後ぐらいにコウスケ(福留)にもちょっとアドバイスをもらったりしながらね。それがいい結果になって、内容自体も(良くなっている)。バッティング練習の内容自体も良くなっていた。何も(開幕の)ショートを決めているわけでもないんでね。最初のタイムリーも価値があったし、もう1本打ったというところもまた価値がある。

-サンズ、ボーア、マルテの外国人クリーンアップ

矢野監督 迫力あるなと思いながら(見ていた)。でも結果的にね、ヒットが出なかったっていう部分では寂しいというか。こっちとしては打ってほしいっていうのはある。毎回、毎回打てるわけではないし、いろいろ慣れていかなければいけない部分もあると思う。打ってほしいなっていう気持ちもありながら。まあでも経験を積んでいく中でしかできないこともある。両方の目で見ています。

-無観客開催の甲子園の感想

矢野監督 やっぱり早くファンの人が入ってほしいなというか、ムードとかってあるやん。こっちも。ファンの人に乗せてもらう部分もある。その中でいいもの見せたいっていうのは、どうしてもある。そういう中では、ここで大きな声援もらいながらやりたかったなっていうのはもちろんある。ただ、こればっかりはどうしようもない。今やれるベストを尽くすだけなんで。早くファンの人が入ってやりたいなというのは正直なところです。