広島新外国人のテイラー・スコット投手(27)が3日、自己流調整と日本流調整で汗を流した。両サイドがカットされた変則球の「スピンチェッカー」でリリースポイントを確認。若い藤井皓とともに三塁ノックにも加わり、捕球からステップして力強い球を一塁へ送った。来日後は日本流を取り入れるだけでなく、さまざまな練習法にもチャレンジ。貪欲にジャパンドリームを目指す。

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限られた練習時間を無駄にしない。キャッチボールを終えたスコットは三塁ノックを受けるまでの時間で、両サイドがカットされた変則球「スピンチェッカー」でキャッチボールを行い、リリースの確認を繰り返した。来日1年目のシーズン開幕はまだ先が見えないが、調整期間が延びた中で新たな発見を求めている。

分離練習では、ブルペン投球できる日が限られる。三塁ノックからステップして一塁へ強く送球する練習への参加者は、日本人選手が多い。スコットも「米国でやったことはなかった」という。それでも「彼らの練習を見る中で、何を目的にやっているか見いだせたので、コーチにお願いして入っている。感覚良く球を投げられるかなと思います」と笑顔。より打者に近いリリースポイントで、投じる感覚がつかめるようだ。この日はノックを2本“おかわり”。最後は日本流に頭を下げた。南アフリカ共和国から米国でメジャーまで上り詰め、今年からプレーする日本でも学ぶ姿勢を忘れない。

正しい回転を身につけるための「スピンチェッカー」は、自ら導入した。「しっかり(リリースを球の)後ろから投げてツーシームを投げる意識づけ。悪いときはその球がカットしたり、シュートしたりする。効果は出ていると思います」。打者の手元で球を動かす投球を身上とするだけに、意図した動きができる形を追求している。

2日に1度の練習量となっていることもあり、例年はオフにしかしないヨガも取り入れている。常に多くのアンテナを張り巡らせ、成長の種を探し続ける。「新しいことは常にトライするように心掛けています。誰かが新しいトレーニングをしたり、練習をしたりすると、興味を持って見て、効果的かどうかを試すことは多い」。まだ27歳。新天地での挑戦も、野心にあふれる。【前原淳】