オリックス能見篤史投手兼任コーチ(41)が8日のロッテ8回戦(ZOZOマリン)で、NPB通算1500奪三振を記録した。

3点リードの9回にマウンドに上がり、先頭のレアードを空振り三振に仕留め、区切りの記録を達成。NPB史上57人目の奪三振記録で、オリックスでは18年4月10日楽天戦で達成した金子千尋(現・日本ハム)以来となった。

試合後は、これまでの1500三振の記憶をたどり「キャッチャーとの共同作業。キャッチャーに助けられている部分もある。僕だけがクローズアップされますが、キャッチャーなしにはできないこと」と、阪神時代からバッテリーを組んだ歴代の捕手に感謝した。

記念のボールには“勲章”が刻まれている。「僕は(節目は)気にならないんですが、広報さんが気を使ってくれて三振したボールを取ってもらっていた。かばんの中に入っています。しっかり泥の付いたね」と、決め球のフォークで奪った三振に胸を張った。記念球は「せっかく頂いたので(家に)飾ります」と父親の顔も見せた。

能見は05年に阪神入団。12年には年間172三振を奪い、最多奪三振のタイトルを獲得していた。

経験豊富な左腕が新天地で輝いている。2日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で5-4の9回に登板し、1点リードを守りきって移籍後初セーブをマーク。能見は阪神時代の昨年11月11日に41歳5カ月でセーブを挙げており、40代になってから2球団でセーブを挙げたのは史上初の記録。この日で移籍後2セーブ目をマークした。

▼通算1500奪三振=能見(オリックス) 8日のロッテ8回戦(ZOZOマリン)の9回、レアードを空振り三振に仕留めて達成。プロ野球57人目。初奪三振は阪神時代の05年4月3日のヤクルト3回戦(大阪ドーム)で青木から。41歳11カ月での達成は07年小宮山(ロッテ)に並ぶ最年長記録。

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