ロッテ柿沼友哉捕手(27)が母の日に大きな仕事をした。

2回、左中間への1号ソロは自身2年ぶりの1発。19年6月22日のプロ1号は、ちょうど父孝一さんと母真由美さんの結婚記念日に打った。「初本塁打を両親の結婚記念日に打って、2本目が母の日で。なんか親に感謝というか、不思議な縁があるのかな」と目尻を下げた。

茨城出身で高校、大学は静岡で過ごした。大学で故障し「学生コーチという道もあるのでは?」と助言されたが、最終的には両親ともトミー・ジョン手術を後押し。今につながった。プロ6年目。「自分の思っていることが言えるようになってきた」と己の変化を感じる。「頑張っている姿を少しでも見せたら、それで親孝行につながっていくのかなと」と奮起する。

捕手として、小島の今季初勝利もうれしい。試合開始後6分間で3失点。「球自体は悪くなかったので」と切り替えた。チェンジアップが強風で揺れた。うまく使い、相手の右打者たちを空振りさせ立て直した。井口監督も「田村がケガ(で離脱)してから、しっかりと投手陣をリードしてくれている」と評価。頼もしい存在になった。【金子真仁】

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