ミスターの期待を力に変える。2軍で再調整中の巨人丸佳浩外野手(32)が長嶋茂雄終身名誉監督(85)に熱血指導を受けた。

小雨が降るグラウンドで試合前練習のフリー打撃の合間、ベルト付近を力強くタッチされた。「バッティングの姿勢の話。おなかの触った部分に力が入るように意識したらどうだと教えていただいた」。さらに室内練習場に移動すると、約40分間、みっちり指導を受けた。長嶋氏の要求で内角打ちの意識を徹底。丸は「姿勢が保たれてないとしっかり回れない。そういう話です」と振り返った。

レジェンドが自身のためにジャイアンツ球場を訪れ、直々に指導をしてくれた。「光栄というか恐縮です。期待していただいているのはすごく感じましたし、実際にいろいろと教えていただいた。なんとかその思いを1軍の舞台で返したいなと改めて強く思いました」と力を込めた。

今季は新型コロナウイルス感染による離脱の影響もあり、40試合に出場して打率2割2分7厘、4本塁打、8打点と思うような結果が残せず、5日に登録を抹消された。再調整での抹消は広島時代以来、9シーズンぶりだった。「打てないことには試合に出られないと思う。しっかりと自分のバッティングの形をもう1回、見つめなおしている段階」とミスターの指導も力に、2軍から再起を目指す。

<丸の巨人移籍後の成績>

◆19年 143試合 打率2割9分2厘 27本塁打 89打点

◆20年 120試合 打率2割8分4厘 27本塁打 77打点

◆21年 40試合 2割2分7厘 4本塁打 8打点