日刊スポーツ東北版で、毎週木曜に楽天情報をお届けする「週刊イーグルス」。第14回は楽天生命パークでの新型コロナウイルスワクチン合同職域接種を特集します。

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日増しに暑さを増す仙台に、大きなテントが現れた。球場に隣接する駐車場内の特設スペースを設置。医師確保のため、オンライン予診を導入。車に乗ったままでも接種が可能なドライブスルー方式も採用され、1日に最大約5000回の接種が可能となっている。

楽天イーグルスならでは特徴もある。経過観察時の待機スペースで球団YouTube動画を放映。田中将大投手(32)の特別メッセージも15分に1度流れる。会場を退出する際には球団デザインのマスクカバー、球団イベントの告知チラシが全員に配布され、観戦チケットやグッズもお得に入手できる。

楽天グループ、同野球団、仙台商工会議所が連携し、新型コロナウイルスワクチンの合同職域接種を25日からスタートさせた。モデルナ社製のワクチンを使用し週3回、期間は10月下旬まで見込む。対象は楽天野球団、また北海道・東北地方の楽天グループ従業員、各グループの取引先従業員、仙台市内の消防団員やエッセンシャルワーカーおよび仙台商工会議所会員、また対象者の各家族。約1万社に声かけを行い、25日時点で約2500社が参加している。楽天グループの合同職域接種は東京、福岡、神戸に次ぎ4カ所目だ。

接種を終えた53歳の男性は「手際もよく、特に不安なこともありませんでした。地元の自治体の接種だとまだ時間がかかるようなので、大変助かりました」と感想を口にした。

楽天野球団の江副翠総合企画部長は「合同職域接種を通じて楽天生命パークを初めて訪れる方もいらっしゃるかもしれませんので、楽天イーグルスにぜひ興味を持っていただければ」と呼びかけた。