巨人からDeNAに移籍した宮国椋丞投手(29)が8月1日のエキシビションマッチ楽天戦(楽天生命パーク)に先発することが29日、分かった。昨年限りで巨人を戦力外となり、今年3月にDeNAと育成契約した右腕。育成選手のまま1軍の試合で移籍後初登板初先発という異例の形となる。

宮国はここまでイースタン・リーグでは18試合に登板し、2勝3敗1セーブ、防御率5・40の成績を残している。先発は4試合で、14試合が救援登板。最長イニングは3回だ。28日の同西武戦(メットライフドーム)では3番手として救援し、1回17球を投げ、1安打1三振1四球で無失点に抑えた。8月1日に登板すると、中3日での先発となる。

三浦大輔監督は宮国について「いろいろ見ている段階です。どういうピッチングを見せてくれるのか楽しみです」と期待している。投球内容次第で支配下登録、1軍登板の可能性も高まるとみられる。

DeNAは後半戦に向け、先発ローテーションを再編している。前半戦で中継ぎを務めていた石田健大を先発に回す予定。後半戦のローテ入りが確定的な存在は、今永昇太、浜口遥大に限られており、宮国にもチャンスはありそうだ。

 

◆宮国椋丞(みやぐに・りょうすけ)1992年(平4)4月17日、沖縄県生まれ。糸満では2年春からエース。3年夏に県大会準優勝。10年ドラフト2位で巨人入り。12年4月8日阪神戦でプロ初登板初勝利。翌13年はWBC出場の内海に代わり20歳で開幕投手を務めた。15年からリリーフ転向。昨年11月に戦力外となり巨人を退団。186センチ、92キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸840万円。