阪神大山悠輔内野手(26)が、5安打完封負けした敵地楽天戦でエキシビションマッチ初の猛打賞で気を吐いた。2打数2安打で迎えた7回1死では、追い込まれてからブセニッツの154キロ直球をはじき返した。打球は低い弾道で右中間フェンス上のネット部分へ直撃する特大二塁打。「速い球をしっかり打てた」と手応え十分だ。
4回の中前打もカウント2-2と追い込まれてから。涌井のチェンジアップに泳ぎながら片手で中前に運んだ。「簡単に終わらず、打ち返すことができた」。長打あり、軽打ありで4試合連続マルチ安打。五輪中断期間は10試合で32打数13安打、打率4割6厘と絶好調だ。
球宴後の練習では矢野監督から指導を受け、腰を残しながらバットを走らせるイメージの「ツイスト打法」に取り組んだ。「ツイストも打ち方の1つ。一瞬でも(体が)開くのを止められた状態で加速していくのが覚えられたら、もっとさばける」。指揮官がそう語る理想型へ近づこうと、大山は練習前にはティー打撃で反復した。地道な練習の成果が表れ「中身のしっかり伴っている打撃が多い」と指揮官もうなずいた。
好調な主将の裏でチームは6日オリックス戦の2回に1点を挙げた後、16イニング無得点が続く。「点が入らんかったら入らんかったで、打ってほしいのが正直なところ」。大山に続けとばかりに指揮官は打線全体へ状態アップを求めた。
13日広島戦(京セラドーム大阪)で再開するリーグ戦まで残るは2試合。大山はナインの思いを代弁するように力を込めた。「個人としてもチームとしてもやり残しなく良い形で入っていけるように」。言葉通り、一気にギアを上げていく。【中野椋】



