後半戦も頼んだで! 阪神佐藤輝明内野手(22)が10日、エキシビションマッチ最終戦となる楽天戦(楽天生命パーク)で6回に右翼線に二塁打を放ち、6戦ぶりの長打で締めた。全11試合に出場し、打率2割4分3厘、5本塁打、11打点も後半は失速した。だが、バットの握り方などをいろいろ試し「ある程度、これでいこう」と、手応えはつかんだ。16年ぶりのリーグ優勝へのキーマンとして、前半戦以上に大暴れする。

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佐藤輝らしい強烈な衝撃音とともに、右翼線をライナーが破った。6回、楽天2番手右腕福井の初球145キロ内角直球が甘くなったのを逃さなかった。「いい当たりが出たんで、よかった」。この日も宮城・村田町から駆け付けた祖父勲さん(82)と祖母美智恵さん(82)の前で活躍する姿を見せた。今年、次に仙台に来るとなれば、秋の日本シリーズとなる。

16年ぶりのリーグ優勝へ、しびれるような後半戦に突入する。前半戦は全84試合に出場し、20本塁打と大活躍。だが19号を放った翌日の6月24日中日戦からは下降線で、19試合でわずか1本塁打と、疲れは隠せなかった。

それでも佐藤輝は、休まずに試した。五輪中断期間のエキシビションマッチに全11試合、スタメンでは10試合出た。7月27日ロッテ戦でいきなり2発。甲子園での6試合では5発を量産したが、シーズンのような厳しい攻めではなく、佐藤輝も矢野監督も浮かれることはなかった。

球宴ではいろんな選手から多くを学んだ。その中から、自分で左手のバットの握りを変えた。これまでは小指を右手に乗せ、そのほかの4本で握っていたが、確実性を上げるために小指も含め5本指でしっかりバットを握った。「いろいろ試したんで、それを生かしながらやっていきたい。ある程度は、これでいこうというのはあります」と、手応えをつかんだようだ。

ここ5試合ではチームは6得点しか奪えていない。佐藤輝も打点0だ。「自分の求められているところはしっかり出していきたい」と、主軸として長打、打点を期待されていると理解している。期間中には三塁も守るなど、起用にも幅を持たせる準備もできた。前半戦、何度も虎党を驚かせてきた怪物ルーキーが、後半戦はさらなる進化を見せる。【石橋隆雄】

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