オリックスの助っ人アダム・ジョーンズ外野手(36)が近日中に緊急帰国する。球団によれば米国の親族に不幸があったとのこと。この日は京セラドーム大阪での試合前練習に参加したが、出場選手登録を抹消された。

ジョーンズは昨季からオリックスでプレー。来日1年目の昨季は87試合に出場し打率2割5分8厘、12本塁打、43打点の成績だった。2年目の今季はここまで69試合に出場し、打率2割3分、4本塁打、23打点の成績を残していた。

メジャー通算282発、日米通算2000安打、日米通算1000打点に、日米通算1000得点。積み上げてきたキャリアがあるが、謙虚に取り組む姿があった。「試合が終わるまで、一生懸命プレーすることに尽きる」。2年連続最下位のチームに「最後にW(白星)がつけばいい」と勝利のマインドを植え付けてきた。

メジャー時代のような全盛期ばりのプレーはできず、衰えも自覚している。今の野望は「オリックスで、頂点に立ってシーズンを終えること」と野球人として、尽力している。

1打席の集中力は“本物”で今季の代打成績は26打数11安打の打率4割2分3厘。加えて8四球を選び、試合終盤で存在感を示していた。

現時点での再来日の日程は未定。背番号10の早期帰還を願い、14年以来7年ぶりのクライマックス・シリーズ出場、96年以来25年ぶり悲願のVを目指すことになる。【真柴健】