ソフトバンク工藤公康監督(58)が18日、3児のパパになった柳田悠岐外野手(32)にさらなる期待を寄せた。前日17日に第3子となる次男が福岡市内の病院で誕生。出産を見届けた柳田はこの日の早朝に空路で仙台入りし、ティー打撃などで汗を流した。DHで出場予定だった楽天戦は雨天中止となったが、指揮官は「いい顔してましたよ。ここからもうひと働き、ふた働きというよりは、10働きしてもらわないとね」と、主砲の背中をたたいた。

工藤監督も2男3女の父で、長男阿須加(30)は俳優、長女遥加(28)はプロゴルファーだ。「また頑張らなきゃっていう気持ちにはなりますよね。出産っていうのは大きなイベント。気持ちの高ぶりもあるし、幸せを感じる瞬間でもある。あの時の喜びは自分でも覚えている。よっしゃまたここからだ、と自分でも思いました」と、現役時代を回顧した。

柳田からは出産後すぐに「無事に生まれました」と電話があったという。工藤監督は「母子ともに大丈夫だったからそれが一番。『また頑張るぞ』って言ったら『ういー!』って言ってましたよ」と笑って会話の内容を明かした。ここまでチーム3冠の打率3割2厘、26本塁打、71打点をたたき出している主砲。新たな家族のためにも、逆転優勝に向けてフルスイングしていく。【只松憲】