西武は20日、榎田大樹投手(35)に、戦力外を通告したと発表した。

現役続行を希望している榎田は、球団を通じて「トレードでライオンズに来て、3日目くらいにはみんながすごくコミュニケーションを取ってくれて、本当に感謝しています。こういう環境が、僕をもう一度活躍させてくれたといいますか、そのままの自分を出させてくれたのだと思っています。一番の思い出はリーグ優勝ですが、試合を挙げるのであれば、2018年に登板した阪神戦(6月3日。先発し7回3失点で勝ち投手)。(藤浪)晋太郎と投げ合えたこと、同郷の先輩の福留さんや鳥谷さんと対戦できたことは、自分の勝ちより印象に残っています。ライオンズでも本当に温かい声援をいっぱいいただきました。(今年)左母指の手術を受けましたが、手術をしていただいた先生方に感謝しておりますし、現役を続けていきたいです。復帰して、今は感じよく投げることができていますし、自分自身(もっと)良くなると思っています」とコメントした。

榎田は10年ドラフト1位で阪神に入団。18年にトレード移籍で西武入りし、その年に先発として11勝を挙げ、自身初の2桁勝利を達成してリーグ優勝に貢献した。しかし今季は、5月18日イースタン・リーグのヤクルト戦で、ライナー性の打球が左手に直撃。同28日に都内の病院で「左母指末節骨開放性骨折・基節骨骨折に対する骨接合術」を受けていた。9月に実戦復帰を果たしたが、1軍登板はなかった。