来季監督に決まったソフトバンク藤本博史新監督(57)が29日、ペイペイドームで就任会見に臨んだ。

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藤本新監督は南海ホークスの流れをくむバリバリの関西人だ。大阪出身で、高校は奈良の天理高。2年夏の甲子園では4番三塁として活躍し、準決勝まで勝ち進んだ。

81年ドラフト4位で南海入り。88年に1軍に定着すると、89年に球団が福岡に移転。ダイエーとなった同年からは、口元にたくわえた「ひげ」をトレードマークに、三塁レギュラーとして活躍。クリーンアップも担った。

90年にはサイクル安打を達成。92年には自己最多の20本塁打を記録した。98年シーズン途中にオリックスに移籍し、その年のオフに現役を引退した。

引退後は野球解説者や飲食店オーナーとして活動していたが、11年から2軍打撃コーチとしてソフトバンクに復帰。同年のルーキーだった柳田に対して、長所の「フルスイング」を生かす指導で、チームの主力に育て上げた。

秋山監督時代の13、14年と、工藤監督の下で17、18年に1軍コーチも務めている。19年には3軍監督を務め「個性を出さないと。短所をなおすより長所を伸ばさないと」と個性を伸ばす指導で若手を強化。特に、育成選手だったリチャードには「飛ばす力だけは1軍でも上位クラス。飛距離はデスパイネ級。3軍の試合では打率3割でなく5割、6割打たないと」と打撃を徹底強化。翌20年は春季キャンプで1軍にあたるA組入りを推薦し、同年の支配下登録を後押しした。

加えて、新監督として、コメント力にも注目する。低くダンディーな美声と、歯切れのいい関西弁のイントネーションで、インパクトのあるフレーズも多い。柳田を「宇宙人の天才やから」と評してみたり、大勝した後に「これだけ打てば、少しは明日にとっとけと言いたくなるけど、明日は試合ないから、ちょうどええよ」と話したこともあった。今後はチームのトップとして発言機会も増える。おもしろトークにも期待大だ。【ソフトバンク担当=山本大地】