CSで猛爆準備OK! 阪神佐藤輝明内野手(22)が、4番右翼で出場したみやざきフェニックス・リーグの最終戦のロッテ戦を2試合連続の先制決勝打で締めた。前日は高々と打ち上げた「通天閣打法」による左前適時打だったが、この日は弾丸の右前タイムリー。出場3試合でつかんだ状態アップを手土産に、6日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの巨人戦(甲子園)に臨む。
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目にも止まらぬ痛烈な当たりで一、二塁間を切り裂いた。0-0の1回1死、一、二塁。佐藤輝は明石商出身の1年目右腕、中森に2球で追い込まれたが3球目、落ち切らなかったフォークを完璧に捉えた。この先制適時打が決勝点となり、2戦連続の勝利打点締め。チームのフェニックスリーグ8連勝と12球団2位フィニッシュ(13勝3敗1分け)を導いた。
「しっかり自分の課題を考えて。しっかり自分のスイングをすることを意識しました」。29日から参加した同リーグでは、3試合で14打席に立った。2本の安打はいずれも決勝の適時打。だが、内容は良くなった。前日は三塁後方に高々と打ち上げた「通天閣打法」によるタイムリーだったが、この日は会心の弾丸ライナー。CSに向けて、笑顔あふれる結果が伴った。
心を新たにするできごとがあった。前日10月31日、阪神OBのロッテ鳥谷が現役引退を発表した。「(阪神と言えば)すぐ名前が出てくる。僕も小さいころ、よく見ていました。一時代を築いた方だと思うので寂しい感じです」。本職は同じ内野だけに憧れの存在でもあった。「走攻守バランスが良く、甲子園の難しい土でも、特に守備はうまいというイメージでした」。
佐藤輝は今回のフェニックスリーグの三塁守備で3度の失策を重ねた。「守備の話を聞いてみたい」と弟子入りする機会も心待ちにしている。「僕も長い間活躍できるように頑張りたい」。いつかは、プロ18年のレジェンドのように。表情を引き締め、この日の最終戦に臨んでいた。
「(甲子園に)戻ってしっかり準備したいと思います」。宮崎での3番勝負を終え、3日からは3日連続、CSへの最後の調整舞台となる社会人チームとの練習試合(甲子園)が組まれている。「しっかりアピールして、使ってもらえるようなプレーができたらと思います」。まずは6日から始まるCS巨人戦のスタメンを確実にしたい。宮崎でつかんだ自信を手土産に、1年目の集大成に全力を注ぐ。【前山慎治】



