阪神はドラフト1位で高校BIG3の1人、高知・森木大智投手(18)を指名しました。日刊スポーツでは、森木投手がプロ野球選手になるまでの軌跡を「森木がゆく」と題し、全10回連載でお届けします。第7回は、森木の体のケアについて。【取材・構成=中野椋】
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中学時代は成長痛に悩まされ、高校時代は右肘痛、左足首の骨挫傷など、森木はけがと付き合う時間が長かった。それもあってか、体についての「知識欲」は並のそれではない。中学時代からケアのために通う「えぐち鍼灸整骨院」の江口寛記院長(43)は、驚いたことがある。
江口院長 探究心がすごい。中学時代に「うまくなるために体の仕組みについてとか、トレーニングとか何でも教えてほしいです」って言われて。中学3年生でこれを言えるのは、なかなかやなと思いましたね。
同院は高知高から南へ約1キロ、鏡川の手前にあり、自転車では10分ほどと近い。特に軟式野球で春夏全国制覇を成し遂げた中学3年の夏前には、よく通った。柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師の資格の他に海外で解剖学を学び、メンタルトレーナーとしての資格も持つ江口院長は、患者と対話し施術を進めるスタイル。知識に飢えた森木とも熱く会話を交わしてきた。
江口院長 森木君は自分の中で感覚とかイメージがある子。実際、僕が施術して感じたことを言うよりは、「どうなの?」と聞いてセルフケアを指導したりしていました。
江口院長自身も元球児。高知商では95年夏の甲子園に出場し「1番中堅」でレギュラー。09年に開業後は高知高出身の楽天和田恋、四国IL・高知でプレーした元メジャーリーガーのマニー・ラミレスらトップクラスの体を見てきた。
そんな江口院長も、森木の体には思わずうなった。今年の夏の大会前、久しぶりに施術を行った時、ビルドアップした体に触れた。
江口院長 高校生でこういう体はなかなかないなと。筋肉が大きくて柔らかく、ムチムチした感じ。強くてしなやかで、すごくいい体だと思いました。僕が見てきた中でも間違いなく上位。左右のバランスが良いですし正常な可動域がほぼ、検査結果で毎回出ている。欠点を見つけるのが難しいなと。
森木が目指すのも、強さを維持しつつ柔らかい筋肉。高知中高の6年でトレーニングに励んだ結果、メジャーで活躍したレジェンドにも負けない“質”の体になっていった。(つづく)



