ヤクルトは「SMBC日本シリーズ2021」を3勝2敗と王手をかけて、ほっともっとフィールド神戸での第6戦を迎える。20年ぶりの日本一へ向け、どの選手がカギを握るか、緊急アンケートを行った。担当記者のツイッター上で、ファンからの声を集め、255人から計271票が集まった。ファンが選ぶキーマンは-。選考理由とともに、得票数が2ケタに達した7選手を紹介する。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。【ヤクルト担当=湯本勝大】

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【1位 山田哲人内野手】=56票

最も多かったのは、山田だ。今シリーズ打率1割台と不調だが、第5戦では3点ビハインドで一時同点の3ラン。敗戦ムードを一変させた。15年の日本シリーズで3打席連発、東京五輪でMVPに輝くなど、短期決戦での勝負強さはピカイチ。「最後はわれらのキャプテン」とファンから絶大な信頼が寄せられた。

【2位 塩見泰隆外野手】=53票

僅差で山田に続いたのは塩見。クライマックスシリーズでは、打率4割、4打点。走塁では“遊撃タッチアップ”を決めるなど、MVP級の活躍だった。ファンからは「無死での出塁がカギになる」「塁に出れば勢いがつくし、相手へのプレッシャーにもなる」。切り込み隊長としての役割に、大きな期待が集まった。

【3位 中村悠平捕手】=45票

打撃ではサンタナ、オスナに挟まれた6番。好機での一打やバントなど役割は多い。第1戦ではオリックス山本から先制打。捕手としても投手陣をけん引する。攻守の貢献に「彼の活躍なしにはここまで上がってこられなかった」。また連日の大熱戦から「しびれるゲームは捕手がキー」と分析するファンもいた。

【4位 西浦直亨内野手】=18票

“陰の立役者”として挙がることが多かった。好守で相手の好機を摘む遊撃守備。第2戦では、6回にオリックス宮城からチーム初安打を放った。日本シリーズ打率はチーム3位。「決定打のような働きではないかもしれないが、堅実なゴロ処理や四球で出塁するなどの積み重ねが勝利への貢献になる」と評価された。

【5位 青木宣親外野手】=16票

ヤクルトで優勝するために大リーグから帰ってきたヒットマンがランクイン。「チャンスメーカー、ランナーのかえし役、どちらにもなれる。得点が入りづらいこのシリーズはキーマン」と打撃に期待。「ベテランの一打はすべてを変えるものになりそう」。百戦錬磨の経験が大一番で発揮されることを願った。

【6位 スコット・マクガフ投手】=14票

日本シリーズで2敗を喫した守護神助っ人の復活を挙げるファンもいた。「ヤクルトの躍進は抑えマクガフの活躍抜きには語れない」「だって守護神だもん」と信頼の高さは不変だった。レギュラーシーズンと同様に、クローザーでいつも通りに試合の締める。胴上げ投手となることを祈る声が多かった。

【7位 村上宗隆内野手】=13票

主砲の1発が試合を左右する。日本シリーズでは2本塁打。第5戦ではソロに加えて三塁打。長打が出てきた。打撃に加え、周りを鼓舞する姿もファンは見てきた。「声かけやベンチでの振る舞いで熱く盛り上げてくれると思う」「ピンチ時にマウンドに駆け寄る姿など今年の象徴」。プレー以外の貢献もカギとなる。