阪神は3日、梅野隆太郎捕手(30)が今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留すると発表した。

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梅野は自分の「価値」を聞いてみたいという思いもあった。それでもずっと頭に浮かんでいたのはファンの存在だった。「梅ちゃん」と呼ばれ、いい時も悪い時も12球団随一の熱量で応援してくれた。その声援にやりがいを感じていた。

梅野は幼少期に母をがんで亡くしている。同じ病気の人から手紙が届くこともあり、自ら返事を書いていた。ファンに大切にされ、ファンを大切にしてきた自負がある。プレー以外でも応援される存在になることも、野球人として大切だと考えてきた。

コロナ禍で甲子園は超満員とはいかないが、ワンバウンドを体で止めるだけで大歓声が起こる、あの熱狂の中でプレーしたかったのだろう。虎党をもっと大切にしたいのだろう。4日はオンライン形式で開催されるファン感謝デーに参加する。その前日に去就を決めたのも、ファンへ自分の言葉で残留を伝えたかったからだと思う。【前阪神担当=磯綾乃】

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