阪神青柳晃洋投手(27)が7日、出身地の横浜市鶴見区で母校を含む小学校2校を訪問した。「夢と目標」について熱弁し、自らは「国際大会でやり返す」を目標に掲げた。

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今季から1勝ごとに10万円を積み立て、鶴見区の小学校、保育園に本などを贈る活動を始めた。タイトルを獲得したリーグ最多の13勝で130万円分。寄贈式で、首からさげた東京五輪の金メダルを生徒に触ってもらった。

「僕よりも金メダルが注目されちゃったんで悲しかった(笑い)。家に飾っていても仕方ないので喜んでもらおうと。そういう人が、このへんの出身だと分かってもらえたらうれしいですね」

悲願の金メダルに導きました…とは胸を張れなかった。中継ぎ登板した2試合ともに失点し、防御率27・00。目標は決まった。次なる侍ジャパンの大目標は、23年にも予定されるWBC。栗山ジャパンに名を連ね、今度こそしっかり優勝に「貢献」することだ。

「(五輪で)全然活躍できなかった。まだ『目標』の段階ですけど、国際大会で絶対やり返してやろうと思っている。(代表監督が)栗山さんになりましたけど、そこにも入っていけるように活躍したい」

小学生当時の夢はプロ野球。中学は補欠だったが「プロになる」と譲らなかった。「近くにあるのが目標で、なれたらいいな、が夢。あきらめないでほしい」と自らの野球人生に重ね、生徒に語りかけた。もちろん「まずは阪神で優勝が一番の目標です」ときっぱり。2つの大きな目標を追いかけ、さらなる飛躍を期す。【柏原誠】

○…青柳が小学6年時の担任だった小林光子さん(75)と16年ぶりに再会した。「恩師です。それまでやんちゃ坊主だったので。会えてうれしいです」と感激。すでに退職しているが、青柳に会いに来た小林さんは「あの子に対しては厳しい教師だった。初めて嫌いな牛乳を飲ませたのも私。すごく勉強するようになってくれたし」と懐かしそうに回想。今年の活躍は親のような気持ちで「見ていられなかったです」と笑った。