今季阪神の育成としてプレーした13年中日ドラフト1位鈴木翔太投手(26)が8日、自身のインスタグラムで現役引退を公表した。

「ご報告」と題し「今年で現役引退する事を決断しました。少し前から決めていたんですが、正直野球をやめる事に対して寂しい気持ちもあり報告が少し遅くなりました」と伝えた。

鈴木は静岡県出身で聖隷クリストファーから13年ドラフト1位で中日に入団した。背番号18をつけて、将来のエースとして期待された。プロ4年目の17年に先発を中心にプロ初勝利を含む5勝を挙げるなど活躍したが、18年オフに右手人さし指血行障害の手術を受けた。その後2年間は1軍登板がなく戦力外通告を受けた。

今季は阪神の育成選手として契約。沖縄・宜野座の1軍キャンプに抜てきされたが左脇腹の筋挫傷で離脱。2軍では20試合に登板し3勝2敗1セーブ、26イニングを投げ、防御率は1・73。10月5日に再び戦力外通告を受けていた。

「プロ野球では8年間。なかなか1軍のマウンドで投げることができず、応援してくれるファンの皆さんの期待に応えられることができなくて本当に申し訳ないです」とファンへの思いもつづった。

今後は未定。「自分なりに考えてこれからの第2の人生を全力で突き進んでいきたいと思います! 」と書き込んだ。

1軍でのプロ通算成績は24試合、5勝5敗、87回2/3、防御率4・41。