阪神馬場皐輔投手(26)は、「勝利の方程式」でフル回転を目指す。1300万円増の3400万円で更改。プロ4年目は中継ぎで奮闘し、年間自己最多の44試合で3勝10ホールドの成績を残した。来季は、絶対的セットアッパーに名乗りを上げる。

嶌村球団本部長は「今は勝っているときも同点も1点ビハインドでも、いろんなシーンで投げてくれている。それはそれで非常にチームとしてはありがたい存在ではありますが、1歩ステータスを上げるためには、勝ちパターン。7回は馬場や、というぐらいで来年は頑張ってほしいな、と期待しています」と、ステップアップへ背中を押した。馬場の目標も勝ちパターンの定着だ。ヤクルトに競り負けた今季を振り返り「最後の最後で優勝を逃してしまったっていうところがすごく悔しく感じましたし、来年はもっともっとチームに貢献できるようなパフォーマンスを出して臨みたいなと思います」と力を込める。

スアレスが退団し、もう1度タフな勝利の方程式を作り上げることが阪神には求められる。「自分のポジションをあげていけるような投球、実力をつけていかないといけない」と、連投でも投球内容を落とさない安定性を身につけ、「7回の男」をつかみ取る。【堀まどか】