開幕ローテで2ケタ勝利を目指す。阪神及川雅貴投手(20)は9日、兵庫・西宮市の球団施設で契約交渉を行い、1420万円増の年俸2000万円で更改した。

高卒2年目の今季は5月にプロ初登板。39試合に全て中継ぎ登板し、2勝3敗10ホールド、防御率3・69だった。その働きを認められ、年俸は3倍超と大幅アップ。使い道を問われると「貯金します」と堅実な答えで、喜びや安堵(あんど)といった類いの表情は一切なかった。来季へ向けて「先発をやらせてもらえる。開幕ローテーションを目指してキャンプからアピールをして。2ケタ勝利を目指す」と気を引き締めた。

1年間の救援でプロの技を学ぶことができた。「去年は1軍の投手と絡むこともなかった。(1軍投手は)やっぱりすごい内容のいい投球をされている」とブルペンで見た一線級の球に衝撃を受けた。「なるべく球数を少なく、肩をつくれるようにしたり」と先輩たちの技術をブルペンで盗み、マウンドでは勝ち負け含めて多くの経験を積んだ。それらは先発でも生きてくるはずだ。

この冬は先発仕様のトレーニングで長いイニングを投げられる体力づくりを進める。「スタミナが落ちてしまった。これから投げ込みもしていきたい。走り込みだったり、少し長い距離をしっかり走ったりしたい」。今季ブレークしたサウスポーが先発でさらに飛躍する。【前山慎治】