えっ、理想は軟体動物!? 阪神糸井嘉男外野手(40)が10日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、1億円ダウンの年俸8500万円プラス出来高払いでサインした。減額制限(1億円超は40%)を超える54%減の提示にも「ありがとうございます!」と感謝。胸骨などのトレーニングで柔軟性を高め、41歳シーズンのレギュラー奪取を本気で狙う。

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糸井はマル秘プロジェクトをスタートさせていた。

「体を柔らかくしたい。ヨガとかいろいろやっているけど、硬くなってくるらしいんです、骨とか。軟体動物、目指します(笑い)」

ここ数年、ベンチで「声が出にくい。通りにくい」と感じていた。原因を突き詰めると「胸骨」にたどり着いた。オフはパドレスのダルビッシュもSNSで紹介していたという胸骨のトレーニングを継続。プロ19年目の進化をもくろむ。

今季は代打を中心に77試合出場。パワーを取り戻し、昨季激痛に苦しめられた右膝は「おかげさまで全く問題ない」。来季に向けて「みんな目指すところはスタメン」と気合十分だ。

22年の1軍対外試合初戦は2月8日、沖縄・宜野座で行われる練習試合・日本ハム戦。「アピールしていかないといけない立場。出られるのであれば、もちろん出たい」。ファイターズ時代の先輩でもある新庄監督の前でグラウンドに立つ覚悟まである。

今オフはすでに一塁にも挑戦する意思を表明しており、ミットを使った練習も開始。ライバルを「自分」とした上で「なよなよした心に勝つ」と鼻息荒い。

契約更改では2年連続の54%ダウンにも笑顔。開口一番「保留しました」と笑わせた後、「来年もやらせてもらえる。また勝負できる。率直にありがとうございます、です!」と目を輝かせた。

「今年、手が届きそうで届かなかった優勝。それを絶対にこのチームで成し遂げたい。頑張るで!」

「超人」は41歳シーズンも虎の刺激剤となりそうだ。【佐井陽介】

○…阪神嶌村球団本部長は来季も「超人」の技術に期待する。来季41歳になる糸井と契約を更新。「年齢どうのこうのはプロの選手は関係ない。本当に特長のある選手だから。いい選手です」と信頼を寄せる。一方で大山には変わらずリーダー格の働きを熱望。「中軸でどっしりいてもらわないといけない選手。打撃も守る方も中軸としてやってもらわないといけない」と力を込めた。