猛虎の未来は明るいで! 阪神は13日、大阪市内のホテルで新入団選手発表会見を行い、新人8選手がビッグマウスを連発した。

ドラフト4位の智弁学園・前川右京外野手(18)は、鉄人・金本知憲氏(53)の背番号で空き番号となっている「6」の奪取を宣言。同氏から直接指導を受けた経験もあるスラッガーが近い将来、甲子園を沸かせる。

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前川が鉄人継承を宣言した。会見の壇上で、矢野監督から将来つけたい背番号を問われ、「6番です!」と笑顔で即答。実は、会場入り前に指揮官から「何番が欲しいんや」と聞かれ、大胆にも6番を挙げていた。阪神では1492試合連続フルイニングの世界記録を持ち、44歳まで現役で活躍していた金本知憲氏がつけた重みのある数字。現在は空き番号になっている。「偉大な方の背番号。まず、この背番号(58)でしっかり頑張ってその先にあると思うので、がんばっていきたい」と真剣な表情で話した。

鉄人とは縁がある。今年のセンバツ前に、テレビ番組の企画で同氏が学校のグラウンドを訪問。実際にバットを握り、前川に直接指導した。腰を平行に回すよう教わるなど、主に下半身の使い方を助言された。金言は今も胸に刻まれている。「自分なんかに教えてもらえるんだと思いましたし、とても分かりやすかったけど、実際やるのが難しかったので、そこがプロとアマチュアの違いと思った」。その後、夏の甲子園で2本塁打を放ち、準優勝に貢献。通算37本塁打のスラッガーが後を追う。

もう1つ目標がある。高校時代春夏通じて4度出場した甲子園が本拠地になる。それでも、今年は無観客試合だったため、観客のいる甲子園でアーチを放ったことがない。「満員の観客の中で打てていない。満員の観客の中でバックスクリーンにホームランを打ちたい」と思いを語った。

矢野監督は「顔もどう見ても根性ありそうな感じも好きですし」と前川のもつ雰囲気を評価。まだ高校生ながら、来春キャンプの1軍スタートを検討している。「高卒1年目で1軍というのは難しいところはたくさんあると思う。でも可能性はゼロではない。自分のパフォーマンスをしっかり出していきます」。鉄人継承へ、まずは開幕1軍を狙う。【三宅ひとみ】

◆前川右京(まえがわ・うきょう)2003年(平15)5月18日生まれ、三重県出身。智弁学園では1年春からベンチ入りし、3年夏は甲子園で2本塁打を放つなどチームの準優勝に大きく貢献した。21年ドラフト4位で阪神入り。契約金4000万円、年俸500万円(いずれも推定)。176センチ、88キロ。左投げ左打ち。

◆阪神の主な空き番 大きな功績を残した選手の退団後、使っていた番号が永久欠番にならずとも空き番となるケースは多い。阪神では金本知憲が選手として03~12年に、監督でも16~18年につけた「6」は、その後つけた選手はいない。鳥谷敬の「1」も、19年の退団後は空き番となっている。また阪神では、藤村富美男の「10」村山実の「11」吉田義男の「23」が、いずれも永久欠番となっている。