巨人の若武者たちが、BIGBOSSの注目度を追い風にアピールを決める。巨人原辰徳監督(63)が18日、小学生への野球教室「ファンケル キッズベースボール2021 in沖縄県那覇市」に参加した。この日は来年2月の春季キャンプ日程が発表され、22年の初戦は同15日の練習試合・日本ハム戦(那覇)に決定。注目度大の新庄剛志新監督(49)との初対戦で、生きのいい若手が名を上げる。

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マイクを手にした原監督が、声のトーンを上げた。2次キャンプ地の沖縄セルラースタジアム那覇で行われた野球教室の冒頭。「まず皮切りに、BIGBOSS新庄君のチームと試合があります」と、2月15日の対外試合初戦で、新庄新監督との“初対戦”が実現することを表明した。「そういうところから野球界はいいスタートを切りたいと思っています」と宣言した。

原監督は常にファンを思い、多くの言葉を届ける。今オフの話題を独占する新庄新監督もメディア対応を怠らない。そんな姿勢に「よくわきまえているよね。世の中を見られている」とうなずいた。そんな両指揮官だからこそ、この一戦への期待値は高まる一方だ。

巨人の若手にとっては、絶好のアピールチャンスになる。原監督は「出来上がりが早い人が出るでしょうね。途上のチームなわけですから。自ずと若い人たちがアピールする場所になるのかな」との方針を示した。1試合で名前を全国に売り出せる絶好機だけに、那覇行きの切符を懸けた宮崎での1次キャンプでの競争は激しさを増すだろう。

今季は3位に沈み、リーグ3連覇を逃した。野球教室で、原監督は参加した151人の小学生に「2月にまたここに戻ってきて素晴らしい成績を残せるように選手たちは技術を会得し、喜ぶ。あるいは技術に打ちのめされて涙を流すかも分からない。それが野球場なんです。また皆さんにお世話になりながら来年のスタートを切りたい」と誓った。2カ月後に再訪して来季初実戦に臨む那覇の地で、V奪還への最高の滑り出しを見せる。【浜本卓也】

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