阪神藤浪晋太郎投手(27)が開幕ローテ入りに前進した。

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楽天戦に3回から2番手で登板。4回先頭の田中和にスコアボードを破壊する特大弾を浴びたが、3回4安打1失点と力投した。四球も1個にとどめ「悪くはなかったですね。全体としては変化球も真っすぐもたくさん使えましたし、良かったんじゃないかな」と手応えを明かした。

左打者が並ぶ楽天相手に大きな収穫も得た。1月の自主トレで巨人菅野から教わったワンシームを実戦で初めて解禁し、3球を試投した。通算打率で右打者は2割1分1厘に抑えているが、対左打者は2割6分7厘。その対策として「よかった。カットボール、ツーシーム、ワンシームも投げられましたし、やりたいことができた」と納得の表情だ。3回に中前打を許した新人4番の安田悠馬捕手(21=愛知大)とは5回に再戦し、力強い外角直球で空振り三振に斬った。

キャンプは紅白戦含めて実戦3試合に登板し、計8回で2失点と安定感を出している。矢野監督は「真っすぐはだいぶよくなって来てる。1個、1個は安定しつつあるんじゃないかな。(次回も)先発で行ってもらう」と及第点を与えた。福原投手コーチも「バランスよく投げていた」と高評価。先発枠を勝ち取るべく、1つずつアピールを積み重ねていく。【古財稜明】