下肢コンディション不良のため、阪神2軍の高知・安芸キャンプで別メニュー調整の中野拓夢内野手(25)が20日、開幕への青写真を明かした。「痛みは全くない状態です。若干、怖さが残っている。少しずつスパイクを履いて(不安を)なくしていく」。20日はスパイクを履き、ミニハードルを何度もダッシュした。

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描くプランはキャンプ最終盤の2軍全体メニュー合流。そして3月上旬以降の教育リーグでの実戦復帰だ。「オープン戦中に1軍に合流して、結果を残して開幕に合わせられれば。アピールしないと」。危機感を胸に、開幕遊撃を目指す。

昨年11月の秋季練習で左足を負傷。「3回、痛めました。最初に左足で、その後、右足を2回。1回だけなら自分もここまで慎重になっていない」と実情を明かした。足は生命線だ。平田2軍監督も「7割くらいじゃないか。100%まで慎重にしないと」と話す。

新人の昨季は遊撃の定位置をつかみ、打率2割7分3厘で盗塁王にも輝いた。本来は宜野座にいるはずが、競争の場に立てない。「(1軍の)試合を見たりすることはある。あまり気にしないようにはしています」。はやる気持ちを抑えて、時を待つ。【酒井俊作】