日本ハム吉田輝星投手(21)が、藤川流の直球をテーマにキャンプ初登板した。

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22日、中日との2軍戦で2者連続三振を含む1回1安打無失点。「どれだけ真っすぐが通用するか」とフォークは1球を投じたのみで、全17球中16球を直球で押した。最速は147キロ。キャンプイン直前に新型コロナウイルス陽性判定を受けた影響で出遅れたが「打者の空振りの仕方を見て、ちょっとずつ効果が表れてきている」と実感した。

生命線である直球を磨いている。キャンプ中に元阪神の藤川球児氏(41)に助言を受け、フォームに定着させている段階だ。「股関節の使い方しか教えてもらっていなくて。そこだけ意識したら(球の)縦回転をうまくできる理屈がわかってきた」。これまで以上にボールに指がかみ、縦回転が増している。その証拠に、指に小さく内出血した部分ができたという。

待望の初実戦を終え、次はSNSデビューを予告。キャンプ終了などのタイミングで初投稿を予定している。きっかけはコロナ禍によりファンとの交流機会が減ったこと。トレーニング動画や釣った魚などの投稿を計画。「インスタを始めたら絵を描いてほしいですね。桜木花道と肩組んでいる絵がいいです」と、スラムダンクで知られる漫画家の井上雄彦氏におねだり。昨季未勝利に終わった悔しさを晴らし、夢をかなえる。【田中彩友美】