天下取りの筆跡!? 開幕ローテーション入りを目指す巨人のドラフト3位、赤星優志投手(22=日大)の筆跡を、日本筆跡学院の鈴木則子学院長が診断した。

2月の春季キャンプで宮崎・青島神社に奉納した絵馬に記した決意と名前が、日本を代表する大女優や天下人の筆跡と重なった。1画1画ににじみ出たポテンシャル。鈴木先生は今後の明るいプロ野球選手人生に太鼓判を押した。【取材・構成=小早川宗一郎】

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力強く記された「赤星優志 優勝」の文字。鈴木先生が赤星の筆跡を見て真っ先に思い浮かべたのは、あの大女優だった。目に留まったのは「優」の「心」部分((1))。多くの筆跡を見てきたプロでも驚きと興奮は隠せなかった。

鈴木先生 一目見てびっくりしました。右払いは「情にもろい」ことを指しますが、そこで終わらず最終画を上にはね上げています。情に流されず、ピンチでも乗り越えていける人でしょう。吉永小百合さんにも同じ特徴があります。

ガッツポーズのやり方が分からないほど、ポーカーフェースな赤星の内面を言い当てた。これには吉永小百合ファンを指す「サユリスト」ならぬ「アカホシスト」もびっくりだ。

赤星の筆跡の特徴は、終わらない。「赤」の5画目((2))と「志」の5画目((2))に目を付けた。ともに心が大きく弧を描いてカーブしている。今度は天下人の名前を口にした。

鈴木先生 弧を描きながら大きく上にはね上げています。これは「大弧型」という豊臣秀吉に見られる筆相で、あふれる生命力をもち、大物の器量を秘めた大器晩成型です。さらに溝((3))が随所にあります。これは「深奥行型」といい、外部からいろいろなものが自然に集まり、人望にも恵まれる人徳のある人です。

農民から天下統一を成し遂げたサクセスストーリーも約束された? 将来その道の天下を取る筆相だという。それらを踏まえた上で「志」の2画目((4))と「赤」の2画目((4))の縦線の頭部が上に突き出ていないところに着目した。

鈴木先生 頭部が上に大きく出ている方は自我が強い、いわば一匹おおかみ型です。これに対して突き出ていないのは、一般的に控えめでおとなしい性格を表します。しかし、赤星投手は先述のようなさまざまな個性的な特徴を持っているので、ただの控えめではありません。むしろ内部には大きなエネルギーが詰まっていることを表します。今後どう発揮されていくのか、活躍が大変楽しみです。

さらに「優」の6画目((5))からの横線3本など、等間隔に書かれている点からは、投手としての能力に触れた。

鈴木先生 投手として制球力に優れ、冷静でいられることを表しています。

吉永小百合と豊臣秀吉を併せ持つ投手とは…。止まらないべた褒めの嵐。だが、まだデビュー前のルーキーだけに、今後のアドバイスを聞いてみた。

鈴木先生 込みいった字の空間((6))を、つぶさずにくっきり書くことで常に健全な心身を保つことになります。空間には新しい価値観を受け入れることも出来ます。今のままでも十分素晴らしいですが、筆跡から、自らの深層心理を変えることができます。

“優勝”して“天下統一”へ-。筆跡に、赤星の無限の可能性が表れていた。

○…開幕ローテ入りを狙う“ハナガミ王子”こと赤星。鼻炎のため、入寮時には大量のティッシュを持参した。春季キャンプは2軍スタートも、持ち前の制球力でアピール。宮崎キャンプ中、新人で最初に1軍昇格を果たした。対外試合には、ここまで4試合に登板し計10回を5失点。6日のオープン戦・日本ハム戦(札幌ドーム)では、2番手で3回を1失点にまとめた。試合後には、原監督から「彼の特長はストライクゾーンを広く使える。3イニング目、非常に良かったと思います」と1発を浴びた2イニング目以降の切り替えを評価された。

▽巨人赤星(自身の筆跡について)「習ったことはありません。うまく見えるように書いているだけです。ポテンシャルです(笑い)」

◆鈴木則子(すずき・のりこ)京都府生まれ。日本筆跡学院・学院長。帝塚山大学卒。日本初の女性筆跡心理士。これまでに女優の北川景子や桐谷美玲、AKB48ら人気タレントの診断や開運サインを提案した。現在は東京本校を拠点に「筆跡心理学」と「人間学」の養成講座を展開。多くの筆跡心理士を輩出している。

日本筆跡学院ホームページはhttp://www.kirarinet.net/