今秋のドラフト候補に挙がるJR東日本の最速151キロ右腕・小谷野楽夕（がくゆう）投手（23＝日大）が、日本製鉄鹿島とのオープン戦に先発。4球団のスカウトが見守る中、5回を4安打1失点と好投。ドラフトへ向け、好アピールした。

堂々と投げ込んだ。社会人2年目を迎え、さらなる高みを目指すためにこの冬、一から自分の投球を見直した。球の握り、フォームの改造に肉体改造。低めの球が伸び、指にかかった球が投げられるようになった。その自信の表れか、打たれても動じずに自分の球を淡々と投げ込んだ。この日の最速は146キロながら、力強い真っすぐとキレのあるチェンジアップ、パームで緩急をつけ、空振りを奪った。「去年は調子が悪いとズルズルいっちゃうんじゃないかと考えていた。今年は、大崩れする怖さが減った気がします」。自分には武器がある。2回以降、走者を出しても粘り強く投げきった。

目指すはドラフト1位だ。「そこを目指して損はないと思う」と力を込める。まだまた発展途上。ストイックに技術を追求しながら、成長を続ける。