下馬評をがらり覆す。開幕前は各評論家の順位予想が行われるのが定番だが…、西武はほとんどの人が下位の予想になっている。

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辻発彦監督(63)は、その感想を問われると、「言ってくれるじゃない。下の方にいっぱいLがあった。選手たちはやってくれますよ」。たしかに昨季は最下位とはいえ、低すぎる順位予想に苦笑いしながら、決意を込めた。

巻き返しに向けて、手応えがある。

打線については「オープン戦を見ていても、特に終盤は選手1人1人が自分の役割をしっかりやろうという気持ちが表れていた」。昨季は固まらなかった1番バッターに、鈴木が台頭してきたのも大きい。課題の投手陣も、ドラフト1位隅田知一郎投手(22=西日本工大)、ドラフト2位佐藤隼輔投手(22=筑波大)の加入が頼もしく、数がそろってきた。

指揮官は「本来ならば、ルーキーに期待するのは酷であるが、この2人については、しっかりと力を持っている」とうなずく。目標については「リーグ優勝。日本一になりたい」とあらためて誓った。