開幕星へ。広島大瀬良大地投手(30)が25日、自身4年連続4度目となる開幕投手を務める。今年は選手会長に就任し、順調な調整をへて、佐々岡監督から大役を託された。過去3年は2勝、防御率1・11と強さを誇る開幕戦では、快投で若いチームを勢いづけることが求められる。難敵DeNAをたたき、開幕ダッシュへの1歩を踏み出す。

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大役にも、過度な重圧は感じていない。横浜スタジアムのナイター照明に照らされ、大瀬良はほどよい緊張感と、ほどよい高ぶりを胸に最終調整を行った。選手会長として臨むシーズンで、開幕投手を務める。3年目となる佐々岡広島の船出。自分の手で好発進させるつもりでいる。

「一発目の試合なので、チームが波に乗っていけるような投球をしたい。チームとしても、勝つことでシーズンをスタートできればいいと思います」

4年連続4度目の開幕マウンドへ向かう。昨年まで開幕戦は3試合で2勝0敗、防御率1・11と好成績を残す。一昨年は今季と同じ横浜スタジアムで完投勝利を挙げ、自らのバットで本塁打も記録した。DeNAとは昨年6度対戦して4勝0敗、防御率1・24。横浜スタジアムでは2戦2勝、防御率1・23だった。「打線は切れ目がなく、どこからも1発が出ますし、すばらしい打者が並んでいる。チームとして非常に手ごわい印象を持っています」。好成績も、油断はまったくない。

ソト、オースティン両外国人選手を欠くDeNA打線の中で、2年目の牧を警戒する。「牧君の前に走者をためずにしっかりと勝負に集中できる環境を何とかつくっていくのが大事かなと思います」。得点源となる新4番を封じて、つながりを断ちたいところだ。

今年は新たに選手会長に就任した。チームを引っ張る立場にあるのは分かっている。「悔しいシーズンが続いている。優勝を目指して頑張っていきたいと思いますし、その先の日本一を見据えて、またみんなで同じ方向を向いて頑張っていきたい」。シーズン通してけん引役を担う右腕が、まずは投球でチームを開幕白星に導く。【前原淳】

○…栗林は今季も失敗しない男を目指す。昨季はセーブ失敗が1度もなく、37セーブを挙げた。オープン戦では失点する登板もあったが「自分がやりたかったことをやってきて結果が出なかっただけなので、そこは自分の実力を受け止めるしかない」と前を向く。2年目に向け「チームのリーグ優勝、日本一。個人としては昨年みたいにセーブシチュエーションで失敗しないということが一番大事なのかなと思っています」と意気込みを語った。