オリックスが6度目の0封負けを食らった。勝率5割のチャンスを逃した。

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最大のチャンスは0-3の7回だった。1死一、三塁。7番バレラの打順で不振でスタメン落ちしていた杉本裕太郎外野手(31)を代打で起用した。

だが、昨季本塁打王は2球連続で直球を見逃したあと、ボールをはさんで、4球目の内角スライダーに反応できず見逃し。1度も振れず、天を仰いだ。

16日の西武戦の第3打席から16打数連続のノーヒット。打順は8番まで下がり、この日は2度目の先発落ちだった。打率はついに1割を切った。

中嶋聡監督(53)は悩める主砲に奮起を求めた。しばらくは2軍ではなく、1軍で状態回復を図る基本方針を明かした。

「まあ自分で振り切るしかないんでね。誰かが打席に立っているわけじゃない。いろいろな人がいろいろなアドバイスしていると思うし、日々新たに1打席1打席立っているはず。ボール球を振っちゃいけないとか、がんじがらめになっていると思う。でも、じゃあ手を出せよと簡単に言えることではない。頑張るしかないですよね。そこを乗り越えるしかない。このまま終わってもらっては困るし、何かどこかできっかけがほしい。外す(2軍調整)のは簡単だけど、重圧がないところでやって、よくなるならいいけど」

この場面は7番バレラに杉本、8番ラベロに西野をコールする采配だった。ともに打率1割台の助っ人コンビも悩ましい。

「ちょっとした右、左だったりの得手不得手があるので、最善と思ったんですけど。毎回代打出して打ったらすごいことになる。でも、あそこで点が入らなかったのは出した側のせいだと思うし。もちろん、外国人に期待すべきという考えもありましたけど」

投高打低が続くパ・リーグでもワーストのチーム打率1割9分2厘。24日には10日に完全試合されたロッテ佐々木朗との再戦が待つ。【柏原誠】