BIGBOSSもびっくりの3発だ! 阪神大山悠輔内野手(27)が、1試合3本塁打で猛虎の驚異の粘りを演出した。

最大6点差から2点差に迫った8回1死。日本ハム左腕堀の145キロ直球を完璧に捉え、左翼スタンドに運んだ。この日3発目となる12号アーチに甲子園も沸きに沸いた。

大山の1試合3本塁打は、18年9月16日DeNA戦以来。直近の阪神選手では21年5月28日西武戦での佐藤輝以来。甲子園となれば、10年6月29日中日戦のブラゼル以来の大爆発だ。

BIGBOSSに負けない「大山劇場」は3点ビハインドの2回先頭から始まった。日本ハム先発上沢の初球144キロを捉え、左中間席へ運んだ。打球速度165キロ、打球角度32度、飛距離125メートルの10号ソロだった。

「先頭打者としてまずは出塁することを考えて打席に立ちました。浮いてきた甘い球を一発で仕留めることができて良かったです」 5年連続2桁本塁打。阪神では福留孝介の5年連続(15~19年)以来。生え抜きでは鳥谷敬の5年連続(06~10年)以来で、生え抜き右打者に限ると岡田彰布の12年連続(80~91年)以来。球団レジェンドも達成した記録だ。

6点差に広げられた4回1死では、上沢の初球146キロを中堅左へ運んだ。打球速度160キロ、打球角度24度、飛距離127メートル。本塁打はいずれも初球で、わずか2球で2点を奪った。大山の2打席連続アーチは21年8月14日の広島戦以来だった。

大山は2月8日の練習試合日本ハム戦(宜野座)でも本塁打を放っている。またも新庄監督の前で快音を響かせ、劣勢のチームを勇気づけた。

【関連記事】阪神ニュース一覧