ヤクルトが4年ぶり交流戦優勝に王手をかけた。オリックスを下し、8カード連続の勝ち越しで交流戦首位をキープした。ヤクルトが10日のソフトバンク戦に勝ち、阪神が同日のオリックス戦で引き分け以下に終われば、優勝が決まる。

42歳の石川雅規投手が円熟の投球を披露。緩急自在で5回を5安打1失点にまとめた。救援陣のサポートを受けながら、ソフトバンク和田、元ソフトバンク、巨人の杉内と並んでいた交流戦通算勝利数で、歴代単独最多となる27勝目を挙げた。通算180勝目にも達し、斎藤雅樹(巨人)と並び歴代34位タイとなった。

打線では今季初出場の坂口智隆外野手(37)が起点となった。今季初めて1軍合流すると「6番左翼」で即スタメン起用された。

2回の第1打席は四球で出塁し、次打者・内山壮の右翼越え適時二塁打で、先制点の走者となった。内山壮は「坂口さんが四球でつないでくれたので逆方向を意識して強引にいかずに打つことが出来ました」。その回、奥村の中前適時打で追加点を挙げると、さらに4回の第2打席は右中間を割る二塁打。同じくベテランの石川を、選球眼とバットで後押しした。現役最後の近鉄戦士が、古巣相手にかつての本拠地で、存在感を示した。

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