阪神大山悠輔内野手(27)が6月ラストスパートをかける。今月はすでに月間自己最多の29打点をマーク。6月は残り3試合。28日からのDeNA3連戦(横浜)で、今岡誠が05年5月にマークした球団記録「33」に挑戦する。

大山 貢献できているかなとは思うけど、僕1人だけの結果じゃない。勝てているのも全員が仕事をできているから。反省すべき点はあるし、自分でもっとこうした方がいいかなというのもある。シーズンもまだ半分ぐらいある。油断するよりしない方が絶対いい。もっとできると思っています。

絶好調の5番打者に気の緩みはなかった。目の前の数字にも無関心だ。3日の日本ハム戦(甲子園)で1試合3本塁打して波に乗った。そこから甲子園で5試合連続お立ち台と驚異の勝負強さを発揮。勢いは止まらず、25日と前日26日の中日戦は2打点ずつで月間記録への期待を高めた。横浜は通算打率3割2分5厘でセ・リーグ本拠地別で最も相性がいい。一気の今岡超えも夢ではない。

チームは今月、14勝5敗1分けと一気に持ち直した。最後のDeNA戦に3連勝すれば月間の貯金が「12」。星野阪神で優勝した03年5月以来の“貯金月間”になる。井上ヘッドコーチは「3~5番が打たないと勝てないのは前から言っていたこと。あそこが働き出すとやっぱり浮上するよ」と主軸の貢献度に言及した。3番近本、4番佐藤輝、5番大山の並びを固定したい考えを明かした。

借金は4まで減った。開幕直後をのぞくと最少タイだ。矢野監督は「借金がまだある立場なので連勝していかないと」と手綱を締める。早くも梅雨明け宣言があった横浜で、さらに勢いをつけたい。【柏原誠】

◆大山の横浜でのDeNA戦 通算打率3割2分5厘は、セ・リーグ球団の本拠地球場別では断トツの成績だ。今季はまだ1割1分8厘と低調だが、昨年は3割5分7厘の当たり。18年9月16日には、3本塁打を含む6安打。1試合6安打以上はプロ野球9人目で、3本塁打込みは初という歴史的な大爆発をみせた。

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