阪神中野拓夢内野手が幸先よく26歳のスタートを切った。誕生日に「1番遊撃」で先発し、初回先頭でいきなり中越えの二塁打。

島田の右前打に敵失が絡み、プレーボールわずか4分で先制のホームを踏んだ。昨年チームとして相性が悪かった大貫に速攻アタック。2点先取の足がかりをつくる完璧なリードオフだった。3回にも内野安打でチーム唯一の2安打をマークした。

「初回の1打席目にはこだわりを持っている。なんとかチームに勢いをもたらしたいと思っている。勝ちには結びつかなかったけど、初回の攻撃に関してはいい流れを持ってこられたんじゃないかと思う」

打順は開幕から流動的だったが5月から2番に固定され、6月22日からは6試合連続の1番。調子が下降気味だった島田に代わって切り込み隊長になった中野の存在がチームに勢いをもたらしている。

理想とする1番打者は近本だ。先輩に日々相談し「初回に打てれば、それでいいくらいの気持ちで」と初回の大事さを説かれている。「(島田)海吏さんと2人でバッテリーが嫌がるようなことをやっていければ相手に重圧もかかってくると思うし、主軸にいい形でつなげられると思う」。悔しい逆転負けとなったが、やるべき仕事に集中している。【柏原誠】

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