日本野球機構(NPB)は4日、8月1日に神宮で実施される大学・社会人選抜との「野球伝来150年 プロアマ記念試合」に臨むU23NPB選抜のメンバーを発表した。阪神からはドラフト1位森木大智投手(19)と、高卒2年目の高寺望夢内野手(19)の2人が選出された。侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が指揮を執る一戦でアピールし、その名を全国へとどろかす。

侍ジャパン戦士の「金の卵」が集う注目の一戦に、虎の黄金ルーキー森木が参戦する。栗山監督率いるU23NPB選抜に選出された。高卒新人では、同じ投手の日本ハム達と2人のみ。プロ入り前から代表入りを目標に掲げてきた右腕にとって、大きなアピールチャンスが巡ってきた。

森木は球団を通じ「将来日本を代表するような選手になりたいと思っているので、今回はその第1歩だと思って、新鮮な気持ちを持ちながら、全力でプレーしたいと思います。今持っている力を全て出し切れるように頑張ります」と力強く抱負を口にした。

高知中3年時の夏に軟式史上最速とされる150キロを出した「スーパー中学生」は、意外にも代表初選出。高校時代も新型コロナウイルスの影響で、20~21年はU18のカテゴリーで大会が開催されず、ユニホームに袖を通すことはなかった。それだけに、この一戦にかける思いは計り知れない。

森木は3月末から2軍戦で初実戦に臨み、5月からは先発に挑戦。ウエスタン・リーグでは8試合に登板し、1勝2敗、防御率4・70。今月2日の2軍オリックス戦では6回を投げ9三振を奪う快投で無失点に抑え、堂々の甲子園デビューを飾った。近い将来での代表入りへ、第1歩を踏み出す。【古財稜明】

 

○…高寺が、持ち味の打撃でアピールすることを誓った。自身初の代表入りで「選ばれるとは思ってなかったので、すごくうれしいです」と笑顔。6月中旬には1軍でのプレーを経験し、ウエスタン・リーグ2位の打率2割8分3厘を誇る高卒2年目のホープは、アピールポイントに「バッティング」を掲げ「少しでも目に留まるように、思い切っていければ」と力を込めた。