日本ハム新庄剛志監督(50)が6日、ファン投票で球宴初出場が決まった松本剛外野手(28)と野村佑希内野手(22)にMVPに輝くための3カ条を指南した。「本人たちには、ランナーがいなかったらホームラン。セカンドにランナーがいたらセンター前(安打)。あとね、もしサードに行ったらホームスチールはしなさい、というアドバイスはしました」と、明かした。本塁打、適時打、本盗。試合を動かすインパクトを残すことを意識させた。

BIGBOSSも指南した3カ条を実践して、球宴の主役となった。「俺も2回しか取ったことがない」と冗談めかすが、現役時代に球宴は7度出場で2度のMVPを獲得。阪神時代の99年第3戦は先制打と決勝本塁打で全セの勝利に貢献してMVP。04年第2戦は球宴史上2人目の本盗を決め、球宴前に予告した通りのMVP獲得。両リーグでの受賞は史上3人目だった。

オールスターは通算13試合出場で41打数14安打4打点2本塁打、打率3割4分1厘。勝負強かった新庄監督は、日本ハム時代には「オールスターに選ばれるかどうか分からないけど選ばれると思って、いろんな道具、レインボーバットやらベルトやらスパイクやら、めちゃくちゃ用意してました。まあ選ばれなかったらね、使わなかったらいいだけであって」と、当時を振り返る。松本剛、野村には「それ言っていたんですよね、何カ月か前に。もう頼んどいた方がいいよって。目立たなね、ああいう場面で」と、特別なお祭りへ向けた心構えも抜かりなくしてきたという。

チームでは19年以来3年ぶり(20年は球宴なし)にファン投票で選出された2選手に「去年、オールスター(ファン投票選手が)ゼロだった。1人でも出てくれたらうれしいなと思っていた」と、BIGBOSSも笑顔。さらに、指揮官は「(松本剛と野村の)1番と2番、面白くないですか? 中嶋監督にメールしておきます」とニヤリ。全パの指揮を執るオリックス中嶋聡監督(53)へ無理を承知でリクエストして、2人のMVP獲得を後押しするプランも明かした。

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