あと1点が届かず、日本ハムの連勝は7で止まった。球団新人監督の連勝記録更新こそ逃したが、BIGBOSSは「めちゃくちゃ面白かった」と満足げだ。

2点を追う9回2死走者なしから、ルーキー上川畑の適時二塁打を含む3連続長短打で1点を返し、なおも満塁。逆転サヨナラ機で、初球を振り抜いた4番野村は、惜しくも右飛に終わった。試合終了の瞬間、全身で悔しがった新庄監督は「よく芯に当てた」と、西武平良の剛速球に挑んだ若き主砲をねぎらい「負けてしまったけど、最後の盛り上がりは、勝ったような感じ。なんなら、勝ちゲームより面白い。粘りが出て来ている。それがめちゃくちゃ、うれしい」と、まるで勝利監督のように声を弾ませた。

チームは、上沢、加藤と先発3本柱のうち2本を欠く緊急事態。7月に入って破竹の勢いで白星を重ねてきたが、約10日ぶりの小休止となった。

○…5年目左腕の北浦が、今季初登板を果たした。8回から登板し、1回2/3を1安打無失点。新庄監督から「強気で行け」と背中を押され、結果で応えた。「今日は負けてしまったんですけど、今チームはすごくいい流れで勝ちを積み重ねてきているので。チームに迷惑かけないようなピッチングをしていきたいです」と誓いを立てた。

○…伊藤が中盤に崩れ、8勝目はならなかった。2点リードの6回無死満塁、西武外崎にストレートで押し出し四球を与え、1点差に詰め寄られたところで降板。2番手河野が火消しに失敗し、逆転を許した。「連勝中でチームがいい流れできている中、先制点をもらったにもかかわらず、ランナー背負った状況で降板する形になり悔しい気持ちです」と猛省した。

○…今川が再起を誓う一打を放った。1点先制した直後の1回2死一、二塁で中前適時打。16日に再昇格後、初打点。「しっかりレギュラーをつかみ取るために練習してきた。結果を出すしかないと思っていたので1打席目に全てを懸けて臨みました」。その後は3打席無安打と沈黙。「もっともっと練習が必要」とレギュラー奪取へ鍛錬を誓った。

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