独立リーグの日本海オセアンリーグ・福井からソフトバンク入りした秋吉亮投手(33)が、古巣日本ハムへの「リベンジ」を誓った。19日、本拠地ペイペイドーム内で入団会見。「ホークスに入ってすごくうれしい。ここからが勝負と思っている。勝つ試合で投げることを目標にやっていきたい」。ネクタイ姿で抱負を話した秋吉は、会見後にはグラウンドに出て投手練習に参加した。リラックスムードの投手練習には、ただ1人、ホークスの帽子をかぶって汗を流した。

悔しさを肥やしにし続けた約半年だった。昨年オフに日本ハムを自由契約となり退団。他球団からの誘いはなく、独立リーグ入りした。「日本ハムを見返してやろう、という気持ちだった。戻ってきたので結果を出すしかない」。プロ8年間で379試合に登板、20勝24敗、71セーブを挙げてきたサイドスロー右腕は、気持ちを高ぶらせた。

ランニング、キャッチボールなどで体をほぐすとブルペン入り。森ヘッド、森山投手コーチが見守る中、31球を投げ込んだ。「いつも通り投げられた。NPBに戻ってきたと実感している。早く1軍で投げたい」。NPB復帰を目指し投球のレベルアップも図った。スライダーなどの持ち球に加え、縦変化のフォークボールを習得。「今までと一緒ではダメ。サイドスローは横だけの変化だと思われるので、落ちる球を覚えたいと思った」。新球とともに制球力アップにも取り組んだ。20日にも2軍対3軍の練習試合に登板し、1軍マウンドを目指す。古巣へのリベンジとともに、ブルペン陣の救世主となるつもりだ。【佐竹英治】

 

◆秋吉亮(あきよし・りょう)1989年(平元)3月21日生まれ、東京都出身。足立新田-中央学院大-パナソニックを経て13年ドラフト3位でヤクルト入団。17年WBC日本代表。18年オフにトレードで日本ハムに移籍。21年オフに自由契約となり、22年から独立リーグ福井でプレー。NPB通算379試合、20勝24敗71セーブ、78ホールド、防御率3・00。182センチ、82キロ。右投げ右打ち。

 

○…新型コロナウイルス陽性で離脱していた藤井が投手練習に参加した。20日から1軍復帰予定で、すでに2軍戦では2試合に調整登板。「体は問題ない。後は上(1軍)のバッターに対してどれだけ投げられるかというところ」。投手練習では新加入の秋吉とも対面。独立リーグからNPB復帰した同じ境遇だけに「学ぶところはたくさんあると思うので、いい時間を過ごせたらと思う」と先輩右腕とブルペンを支えるつもりだ。

 

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