専大が立正大に勝利し、今季初めて勝ち点を獲得した。斎藤正直監督(63)は「終盤にかけて少しずつチームの雰囲気が良くなってきた。やっぱり勝ちは大きい」と話した。

ドラフト候補の最速152キロ右腕・西舘昂汰投手(4年=筑陽学園)は先発し、7回5安打1失点と好投した。2回に無死一、三塁のピンチを招いたが後続を三振と併殺打に仕留めた。6回には先頭から3連打を浴びて1失点するも、その後は併殺打と三ゴロで最少失点に抑えた。中1日での登板に「疲れはあった。でも後がない状況だったので気持ちは強くった」と、変化球を中心にテンポよく投げ込んだ。

打線も13安打と活発だった。2回に打者一巡で5安打5得点と大量リード。3番・西村進之介外野手(4年=栄徳)が2安打、4番・外山優希内野手(4年=開星)が3打席連続二塁打を放つなどクリーンアップが機能して快勝した。西村は「今日は最初の打席で感じが良くて、ファーストスイングで芯に当たったのはいつぶりだろうという感じだった」と振り返った。

勝ち点を挙げたが、チームはすでに6敗しており優勝の可能性はない。斎藤監督は「残りは全勝する覚悟をもってやる」と意気込んだ。