星槎道都大が延長10回逆転サヨナラで、北海学園大を6-5で下し、2季連続18度目のリーグ制覇を決めた。タイブレークの延長10回裏1死二、三塁で5番石戸谷活樹右翼手(4年=一宮商)が右越えに適時打。外角高めのカットボールをとらえ、振り抜いた直後、右手を突き上げた。「4年生として結果を残したかった。外野も前に出ていたので越えたと思った」。勝利を決め駆け寄ってきたチームメートの輪に吸い込まれた。

2点を追う8回1死満塁で7番田中銀河三塁手(2年=札幌日大)が中前に2点適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。追いついた直後の9回から4番手で右腕の伊東佳希主将(4年=旭川北)が登板。10回2死満塁のピンチから味方の失策で1点こそ許したが、最少失点で切り抜け、裏の回の攻撃につなげた。「勝ててよかったです。やることは1つで抑えることだけだった。腹をくくっていった」と振り返った。

4年ぶりの出場となる全日本大学選手権は6月5日に関西6大学代表の大商大と東京ドームで対戦する。二宮至監督(69)は「(準々決勝以降の)神宮まで行きたい」。プロ注目の最速153キロ左腕、滝田一希投手(4年=寿都)は初の全国に「すごくうれしい。チームが勝てる投球ができれば」と大舞台を見据えた。【山崎純一】