明大は東大に連勝し、勝ち点1をあげ、4連覇へ向け好スタートを切った。

今秋のドラフト候補に挙がる、左のスラッガー、明大の上田希由翔(きゅうと)内野手(4年=愛知産大三河)にはチームを率いる覚悟がにじんだ。初回、1死一、三塁。「昨日から気持ちよくバットがチャンスで1本を出そう、と」。持ち前の長打でなくとも、チームが勝つための1本が打てれば良い。しぶとく左前へ運び先制点を放った。「手本となったかはわかりませんが、勢いをつけられたと思う」。大学通算64打点を挙げ、打線をけん引した。

前日の開幕戦では無安打も勝利への執念を見せた。2ー0で迎えた5回、2死三塁。セーフティーバントで一塁へヘッドスライディング。「何としても1点取りたかったのでやってしまった。後でコーチには怒られました(苦笑)。明治の4番として打って返せ、と」。アウトになり得点はできなかったが、泥だらけのユニホームがチームを奮い立たせた。先発の蒔田稔投手(4年=九州学院)は「上田はこれまで姿勢で示すキャプテンだった。でも最近は言葉でも言ってくれる。グッときますね」と、上田の声を背に6回5安打1失点と好投した。

いよいよ動き出した「チーム上田」。上田は「1戦1戦全力で戦うだけ」と、淡々と話し、力強く前を向いた。

 

▽東大・大久保裕助監督(明大と2点差で惜敗)「なかなかチャンスを広げられなかったが、今日はしっかり守り切って、接戦に持ち込めてよかった」