天理大が6季連続25度目のリーグ優勝を果たした。大産大に連勝し、全チームから勝ち点を挙げた。

急成長した本間悠貴投手(4年=大冠)がリーグ1位タイの5勝目。近藤遼一内野手(4年=八戸学院光星)が3点二塁打で勝利を決定づけた。天理大は明治神宮大会出場をかけて、11月の関西5リーグ代表決定戦(2枠)に臨む。

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流した涙は無駄にならなかった。4点リードの4回、近藤は投手の状態を読み切り、迷いなく直球を狙った。左翼線へ痛烈な当たりで3人の走者をかえす二塁打。4番の一撃で優勝を決定づけた。

「前半戦は思うように打てなかった。悔しさしかなかったです。大学に入ってから、打って当たり前と見られる重圧があった。それを最後まで克服できませんでした。最後に1本出たのはよかったです」。高校3年夏の甲子園で打率6割4分3厘、2本塁打と活躍。鳴り物入りで入学した大学でも、1年秋から不動のクリーンアップ。4年春に首位打者を獲得するなど、6連覇の原動力となった。

最後のリーグ戦で主力の重圧がのしかかった。打撃の調子が上がらなくても、不思議と好機が巡ってきた。関西を代表するクラッチヒッターは「打てなかったらどうしよう」と後ろ向きになった。明るいキャラクターだが、悔し涙をぬぐいながらの打撃練習は1度や2度ではなかった。

明治神宮大会出場をかけて、11月の関西5リーグ代表決定戦(2枠)に臨む。「次につながるかなと思います」と近藤は笑顔で語った。【柏原誠】

◆近藤遼一(こんどう・りょういち)2001年(平13)9月14日生まれ、奈良県出身。小2から桜井西ブラックベアーズで野球を始め、桜井西中では橿原ボーイズに所属。八戸学院光星(青森)で2年春から一塁レギュラー。3年春夏の甲子園に出場。夏は14打数9安打、2本塁打で8強に導いた。高校通算29本塁打。天理大では1年秋から一塁で中軸。4年秋にリーグ首位打者。176センチ、87キロ。右投げ右打ち。