巨人の往年のスターがスタンドを沸かせた。

「4番三塁」でスタメンだった原辰徳前監督(65)は華麗なランニングスローで魅せた。2回2死では三遊間の打球に腕を伸ばして好捕。そのまま流れるように一塁に送球し、打球を処理した。ガッツポーズし、満面の笑みがあふれた。スタンドから大きな拍手が注がれた。

打席では勝負師の真剣なまなざしとなった。2回先頭の第1打席。カウント2-2からの外角直球を見逃すと、球審の右手が挙がった。ストライクの判定に思わず両手を上げ、苦笑いでベンチに戻った。4回先頭の第2打席は捕邪飛。2打数無安打。快音こそ響かなかったが、三塁守備では軽快なフットワークで魅了。4回にも強烈なライナーを好捕した。

先発マウンドに立ったのは「昭和の怪物」江川卓氏(68)だった。背番号30のユニホームをまとい、現役時代と同じようにワインドアップからゆっくり足を上げた。1球目はバントの構えで揺さぶられた。すると、三塁からマウンドに歩み寄ってきた原前監督から、バント処理のチャージの甘さを突っ込まれた。2球目はワンバウンドのボール。3球目は高めの球で二塁にゴロを打たせた。二塁・篠塚和典氏のエラーでアウトは奪えず。打者1人、3球を投げ終えると、右肩を押さえながら、苦笑いでゆっくりマウンドを降りた。

江川氏は「精いっぱいで。2球目ワンバウンドした時に、ドキッとした。届かないと思ったんですけど、打っていただいたので感謝しております。『前から投げたら』と言われたんですけど、届かなくても、正規のマウンドから投げたいという気持ちだけはありました」と振り返った。

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