14年にドラフト2位で広島入りし、17年に最高勝率のタイトルを獲得した前広島の薮田和樹投手(31)がNPB返り咲きを目指し、新天地オイシックス新潟で汗を流している。新潟での1次キャンプ8日目の9日、4度目のブルペン入りで計45球を投じた。先発の柱としても期待される右腕が、17日から静岡・伊豆市(志太スタジアム)で始まる2次キャンプでの実戦に向け、着々と準備を進める。
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充実の表情でブルペン投球を終えた。2日に30球、5日に40球、7日に70球を投げ、4度目のブルペン入りとなった9日は、真っすぐと変化球を半々の割合で織り交ぜ、45球を投げ込んだ。「今日はより実戦を意識した。全球種を使って、ゾーンに投げたり、クイックでも投げたり。いい準備は出来てきているかな」とうなずいた。
14年に亜大からドラフト2位で広島入り。17年にはシーズン途中に中継ぎから先発に配置転換しながらも15勝を挙げ、最高勝率のタイトルを獲得した。だが翌18年から1軍での登板機会を減らすと、昨季オフに戦力外を受けた。技術的にも体力的にも「まだまだやれる」自信があり、現役続行を望んでイースタン・リーグに参加するオイシックスへの入団を決めた。
1月31日に単身で新潟に引っ越してきた。野球漬けの毎日で、ひた向きに練習に取り組む姿を周囲に見せ続けている。「年齢的にも立場的にも、まだ出来るってアピールしなくちゃいけないし、後輩に示していなくてはいけないと思っている。そういった意味でも(ブルペンに)入る回数は増やしている」。
過去の栄光にはすがらない。求めるのは全盛期だった17年を超える投球内容だ。「ずっとウエスタン・リーグでやってきて、周囲の目線を変えたい思いもあって、(オイシックス入り)決めた。また1からいいイメージを作っていくためにも、培ってきたものを生かしつつ、総合力で戦っていきたい」。進化を重ね、新たな栄光をつかみ取る。【大島享也】
◆薮田和樹(やぶた・かずき)1992年(平4)8月7日生まれ、広島県出身。岡山理大付から亜大に進み、14年ドラフト2位で広島に入団。17年に15勝3敗で最高勝率(8割3分3厘)のタイトルを獲得した。同年のアジアチャンピオンシップでは日本代表に選出された。188センチ、84キロ。右投げ右打ち。背番号23。



