早大が粘る立大を退け2勝1敗とし、勝ち点を挙げた。中継ぎ登板した安田虎汰郎投手(1年=日大三)が1回を1安打無失点に抑える好救援で、同じく中継ぎで初勝利を挙げた開幕戦に続く2勝目を挙げた。07年に早大の先輩、斎藤佑樹も1年生の春季リーグ戦で開幕戦から2連勝しているが、別カード(東大戦、法大戦)での勝利。斎藤佑樹もできなかった開幕から同一カードでの2連勝となった。

ルーキーがチームに勝利を呼び込んだ。同点で迎えた8回表、安田が2番手としてマウンドに上がった。最初の打者に四球を与え、犠打と中前打で1死一、三塁のピンチを招くと、印出太一捕手(4年=中京大中京)がマウンドに駆け寄り、笑顔で声をかけた。「どうした安田。これも勉強だから楽しんで投げろ。俺は大丈夫やから」。安田の肩の力が、スーッと抜けていくようだった。「我に返ったというか。その後も内野の先輩たちが声をかけてくれて。そこで地に足がつきました」。落ち着いて次の打者を捕邪飛に打ち取ると、最後の打者へは安田の伝家の宝刀、チェンジアップを力を入れて投げた。「打てるもんなら打ってみろ!」。一ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。

ルーキーの力投に、打者陣も応えた。その裏、無死二、三塁から吉納翼外野手(4年=東邦)の右犠飛で勝ち越し。なおも2死三塁から印出が左前適時打。2四球で満塁とすると、石郷岡大成外野手(3年=早稲田実)が走者一掃の右越え適時三塁打で3点を加えるなど、この回6点のビッグイニングで立大を引き離した。勝ち越し打の吉納は「8回表、安田がピンチを抑えた時に、こっちに流れが来る。絶対今日は勝ったと思った」と力を込めた。

小宮山悟監督(58)も頼もしい1年生に、笑いが止まらない。「安田は高校時代、たくさんの修羅場をくぐっているだけあって、見事なピッチングだった。勝利投手に値する投球。早慶戦で1年生とは思えないピッチングを披露してもらえるように、しっかりと育てたい」と、さらなる成長を期待した。

立大は粘りを見せたが、8回の好機を生かせず。早大から2年ぶりの勝ち点には手が届かなかった。木村泰雄監督(63)は「8回表(のチャンスに)に何か仕掛けられておけばというところ」と肩を落とした。