ソフトバンク和田毅投手(43)が20年の時を超えた快投劇を演じた。今季最長の7回102球。楽天打線を散発3安打無失点に抑え込んだ。「アドレナリンも出ていたと思います。こういうイベントで勝てたのは本当にうれしい」。

20年ぶりの復刻イベント「白のキセキin大阪」に気持ちは高ぶった。「本当に奇跡だなと。このマウンドに立てると思っていなかった。そういう巡り合わせで投げられて良かった」。そんな喜びをかみしめ、左腕を振った。初回から3回まではパーフェクト投球。4回無死一塁、7回1死一塁はともに併殺打に仕留めた。直球は走り、制球もさえる。無四球の好リズムで二塁すら踏ませなかった。

自身にとって同イベントでの先発はプロ2年目の04年以来。当時は9回1安打1失点の完投勝ちだった。「20年前だったら(9回まで)投げたかな。本当に必死に1イニングずつ投げていました」。大ベテランと呼ばれる立場になっても背番号21は衰え知らず。今季初のお立ち台では自然と笑みもこぼれた。

今季は左手中指のマメの影響などで先発ローテーションを回避。その後も左足親指裏のマメがむけるなどアクシデントの連続だった。今季2度目の先発で7回0封に、小久保監督も「今年一番のピッチング。安心して見ていられました」と目を細めた。

さらに40歳以上での勝利数22は歴代単独4位に浮上。元阪神などでプレーした下柳氏、元広島黒田氏超えの1勝となった。【佐藤究】

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